トイプードルにおすすめのドッグフード
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トイプードルはどんなフードが良いのか気になるトイプードルの飼い主さんのために獣医師の犬丸先生に聞いてみました。
健康で過ごしてほしいトイプードルに適したフードの選び方
トイプードルは、長年人気犬種として知られていますが、実際に動物病院でも本当に多く見かけます。
その中でもやはり栄養を考えた生活をしているトイプードルは、しっかりと健康を維持できているように感じます。ですので、少しでも健康で元気に過ごせるように、できるだけ良質で、それぞれのトイプードルに合ったドッグフードを選んであげましょう。
まずは良質なドッグフードを選ぶこと
良質なドッグフードの特徴として、まずは総合栄養食であること、ライフステージに合ったドッグフードであることはもちろんですが、さらには消化性の高い原材料で作られたドッグフードを選んであげたいところです。
犬はもともと肉食に近い雑食動物ですので、原材料も動物性タンパク質が豊富なドッグフードの方がより消化性が高いと考えられています。
さらには、小麦やトウモロコシといった穀類を使わない「グレインフリー」のドッグフードがより消化の負担が軽減されるかもしれません。
さらには、同じ原材料でもより高品質なものの方が良いので、「ヒューマングレード」や「オーガニック」といった表記を参考にするのも良いでしょう。
ただしこれらのキーワードは明確に定義されているわけではありませんので、そのドッグフードのホームページなどをチェックして、より詳しい情報を得るようにしてください。
ドッグフードの添加物はなるべく少ないものを
近年では乳化剤などの添加物が腸内細菌などに影響を与えることが知られています。
腸内細菌は犬にとっても非常に重要なものですので、なるべく添加物の少ないドッグフードを選んであげたいところです。
とはいえ、ドライフードで完全無添加なものを作ることは現段階では不可能ですので、最低限、合成の酸化防止剤や保存料、着色料、発色剤などを使用していないものが良いでしょう。
ただし、これらの添加物を使用していないドッグフードは開封後の劣化が早いため、その管理方法には注意が必要です。
また、最近では犬の健康に有益ということでオメガ3やオメガ6といった不飽和脂肪酸を使用したドッグフードも見かけますが、これらの不飽和脂肪酸は非常に酸化しやすいため、よりその管理に気を使う必要があります。
トイプードル専用のドッグフードについて
最近では「トイプードル専用に設計されたドッグフード」というものを見かけるようになりましたが、これらのフードのほとんどは、トイプードルに多い皮膚や関節、消化器の問題に配慮した設計になっています。
ただし、その設計が実際にどこまで効果があるのか不明なものが多いですし、そこまで専用設計にこだわる必要はないと考えます。
まずは良質なドッグフードを選ぶことを優先していただき、その上で必要なものは良質なサプリメントで補うことをお勧めします。
トイプードル自体の健康状態も常にチェックしましょう
近年はより小さいトイプードルが好まれる傾向があるようです。
私の経験ではより小型のトイプードルは、やはり消化機能もやや弱い印象がありますので、上記のようなより良質なドッグフードを選んであげることが重要だと考えます。
なお、実際にそのドッグフードが合っているかどうかは、毛並みや便の状態、さらにはトイプードルに多い涙やけなどの状態を見ながら判断する必要がありますので、場合によってはいくつかのドッグフードを試してあげる必要があるかもしれません。
トイプードルにおすすめのドッグフードの選びのポイント
栄養や健康に配慮されたドッグフードを選ぶ
動物性たんぱく質が豊富なドッグフード
本来肉食動物である犬は野菜などの消化吸収が得意ではありません。そのため、より健康で過ごしてもらうために、なるべく動物性たんぱく質が豊富なドッグフードを選んであげましょう。
通常、動物性たんぱくが豊富なドッグフードは価格が高くなってしまいます。価格が安すぎる動物性たんぱく質が豊富なドッグフードには品質が悪い肉が使われていることも考えられるため注意が必要です。
グレインフリーなどの消化に配慮されたドッグフード
植物性の食べ物の消化が得意ではありません。特に植物性タンパク質に含まれるグルテンは消化が上手ではないワンちゃんの場合はお腹を壊してしまう場合もあります。品質にこだわったドッグフードの中には消化に配慮して穀物を含まないドッグフードや消化しやすく加工されたドッグフードがあります。ワンちゃんの健康のためには消化に配慮されたドッグフードを選んであげると安心です。
保存料などの添加物が少ないドッグフード
ドッグフードは簡単に与えられるように長期保存ができるように配慮されたものが一般的です。そのため保存料などの添加物を使用することがあります。また、通常ドッグフードに使用される油が酸化しないように酸化防止剤が使用されています。
添加物も安全に使用できる範囲で使用されていることがほとんどのため、完全に悪いとは言えませんが、極力添加物はビタミンCやビタミンE、ローズマリーエキス、ミックストコフェノール、コーヒー豆摘出物など天然由来のものを使用しているドッグフードがおすすめです。
トイプードルに適した粒の大きさを選ぶ
トイプードルにドライタイプのフードを与える場合は粒のサイズに気を配る必要があります。
トイプードルは体が小さいため大型犬用などの大粒サイズのドライフードでは上手く噛む事が出来ずに、丸のみしてしまい喉に詰まらせてしまう恐れがあります。そのため、小型犬用の小粒タイプを選んであげましょう。噛むのが好きな子は少し大きめのサイズを与えてあげると楽しんで噛んで食べることもあります。
トイプードルにおすすめのドッグフード
カナガン ドライフード
トイプードルのユーザーも多いカナガンは品質が良い原材料を使ったドッグフードです。
犬にとって消化が苦手な穀物は不使用で動物性タンパクをふんだんに使ったプレミアムドッグフードながら、価格は同品質のフードと比較するとやや割安なのでおススメです。
カナガンの詳細を見る
おすすめ度 | ★★★★★ |
---|---|
価格 | 【◎】適正価格 1kgあたり1,980円 2017/05/07 Amazon参考価格 3,960円[2.0kg] |
メインの原材料 | 【◎】動物性たんぱく質メインで高品質 骨抜きチキン生肉など新鮮な原材料を使用 |
穀物不使用 | 【◎】穀物不使用のグレインフリー トウモロコシ・小麦・米などは使用なし |
保存料・着色料 | 【◎】保存料・着色料・合成酸化防止剤不使用 自然由来のミックストコフェロールで酸化防止 |
こんなワンちゃんにおすすめ
穀物にアレルギーがあるワンちゃんや室内で生活しているワンちゃん
Naturally Fresh「ポーク&ビーフ」
Naturally Freshは「そのものをいただくホールフード(素材に手を加えることなく素材のもつ力や栄養素を本来の姿のまま頂く)」をコンセプトに厳しい品質管理で製造されています。穀物は低GI食材を使用しているため消化しやすく、古代穀物ではたくさんのミネラルや必須アミノ酸を摂取できます。
この製品ではホルモン剤不使用の豚と牛の栄養素を余すことなく100%使用し、栄養素を壊さないよう90度の低温でゆっくり調理しています。プロバイオティクス、プレバイオティクス配合なので、お腹に優しく胃腸の弱い愛犬にオススメです。粒の大きさは10×5mmと小粒タイプで小型犬でも食べやすいサイズです。
Cook’n Love「犬用グレインフリー 魚」
Cook’n Loveは「パートナーの健康を、愛情をこめた栄養たっぷりのごはんで守りたい」という考えから誕生しました。奇跡の植物として注目を集めている北インド原産のモリンガを使用することで、抗酸化物質やビタミン、ミネラル、アミノ酸をバランス良くしっかり摂取する事が出来ます。
この製品の出汁は水からゆっくりと加熱する事で黄金色のさっぱりとしたスープに仕立てています。新鮮な旬の魚を使用するため季節や漁獲量によって種類が変わりますが、新鮮で栄養価の高い魚を使用する事が出来ます。
K9Natural「フリーズドライ ラム」
K9Naturalは必要な栄養素を殺すことなく最適なバランスで取れるよう画期的な製法により作られており、素材も厳しい審査を受け人間用と証明された原材料のみを使用しています。製造方法は、フリーズドライという真空凍結乾燥技術により凍結した状態で乾燥させる方法で、熱を加えない事で熱に弱い酵素やビタミンを摂取する事が出来ます。
この製品はタンパク質源としてラム肉のみを使用しており、不飽和脂肪酸が豊富で体重が気になるワンちゃんにもオススメのフードです。サイズは大きいですが砕けやすく、水で戻すとペースト状になり生食として与える事が出来ます。
お湯で戻す場合は天然のビタミンやミネラル、酵素が壊れないよう、38度以下のお湯を使用して下さい。常温での保存が可能で、保存場所に困りません。
トイプードルのドッグフードに関するよくある悩み
トイプードルはドッグフードを吐いてしまう事が多い犬種です。気管が細く喉に詰まりやすいのが原因ですが、犬は人と違いもともと吐きやすいのが特徴です。母犬は食べたものを吐き出して離乳食として子犬に与えたり、草を食べて吐き出すことで健康を管理する事もあります。子犬では腸内環境が未熟なため吐く事が多いのが特徴です。
しかし必ずしも吐く事が心配ないわけではありません。
心配が少ない嘔吐
吐いた内容物が未消化で固形物が多い場合は「吐き戻し」といい、過剰に心配する必要はありません。勢い良く吐き出しますが、吐いた後はケロッとしている事が多いのが特徴です。
子犬の場合はフードをふやかしたり、ご飯の量を減らして回数を増やすなど対策をして下さい。この吐き戻しは食べすぎや早食いにより起る事が多いのが特徴ですので、早食い防止食器などを活用して早食いを防止するのもオススメです。
食べていないのに吐いた場合、白い液体は胃液で黄色い液体は胆汁と空腹が原因です。起床後や食事前に見られるケースが多く、この場合は少量の食べ物を与えて落ち着いてからご飯をあげるようにして下さい。
運動後すぐに吐いてしまうこともありますので、食後1~2時間は食べ物を与えないように気をつけてあげて下さい。
動物病院相談したほうが良い場合
吐き戻しと同じような嘔吐物で「嚥下困難」という可能性があります。嚥下困難はフードを飲みこむ事が出来ない症状で、食べる速度が遅いのに吐いてしまう事が多く元気がないのが特徴です。嚥下困難は先天性や老化による筋肉の衰え、病気により起る事がありますので、動物病院を受診して下さい。
吐いた内容物が消化されてドロドロとしている場合は「嘔吐」で、この場合もなんらかの病気である可能性がありますので、動物病院を受診する必要があります。
【獣医さんに聞きました】トイプードルのドッグフードQA
Q:トイプードルがドライフードを食べない場合の対処方法は?
まずはドライフードを食べない原因が病的かどうかを調べる必要があります。
もし歯周病など口に問題があって、固いフードを好まないのであれば、まずはその病気をしっかりと治療する必要がありますので、まずはかかりつけの動物病院に相談することをお勧めします。
特にトイプードルは歯周病リスクが高い犬種ですので注意が必要です。
病的でない場合は、そのドライフードが合わない可能性もありますので、別のドライフードを試してみるのも良いかもしれません。
また、犬はもともとお肉を「裂く」のは得意ですが、ドライフードを「潰す」ことは得意ではありません。
そのようなことが原因でドライフードを好まない場合は、形状の異なるドライフードを使う、あるいはふやかして与えてみることで改善するかもしれません。特に小型のトイプードルほど噛み合わせなど咬合の問題があることも多いです。
Q:トイプードルの涙やけをフードでケアできますか?
涙やけの主な原因としては、鼻涙管の狭窄やつまり、涙の質の問題、あるいはアレルギーや逆さまつげによる涙の量の増加などが考えられます。そのうちの涙の質が問題で涙やけができる場合は、ドッグフードでケアできる可能性があります。
涙の成分のうち、脂質に問題があると酸化しやすくなり、それがトイプードルの毛色を変色させてしまいます。そのような場合は摂取するドッグフードの脂質の質や配合の割合を変えることで改善する可能性があります。
ただし、どの脂質がそのトイプードルに合っているかはそれぞれで異なりますので、これまで与えていたフードと脂質成分が異なり、かつ消化性の良いドッグフードをいくつか試すことをお勧めします。
涙やけ自体は、見た目の問題で、健康上の問題になることはあまりありませんが、ケアが不十分だと皮膚がただれたりすることがありますので、涙やけの多いトイプードルは、しっかりとケアするようにしましょう。
Q:フードを噛まずに飲み込んでしまう場合のトレーニング方法はありますか?
まずは噛まない原因が病的でないかどうかを確認するようにしてください。「噛みたくても噛めない」状態なのに無理やり噛ませようとすると、さらに病状を悪化させてしまいます。
特にトイプードルは歯周病や不正咬合などお口のトラブルが起こりやすい犬種ですので、まずはきちんと獣医師のチェックを受けるようにしてください。
また、病的な問題がない場合、食感や形状の異なるドライフードに変えることで、噛むようになることが多いように感じています。
Q:トイプードルの毛並みをフードでケアできますか?
毛並みに問題がある場合、まずはアレルギーや脂漏症などの病気が隠れていないかどうかを確認する必要があります。中には細菌感染を起こしているケースもありますので、毛並みが目に見えて悪くなった場合は動物病院を受診するようにしてください。
また、病的な原因がある場合やない場合でも、フードから摂取する栄養の約70%が皮膚や毛の代謝に利用されるため、毛並みのケアにドッグフードは非常に重要になります。
特にトイプードルは換毛がないため、普段からの栄養状態が常にダイレクトに毛並みに反映されます。
どのフードがそのトイプードルに合っているかは、病気の種類や毛並みの状態によりますが、概して、消化性の良いフード、良質な原材料、特に良質なタンパク質と脂質を使っているフードが良いように感じています。
しかし、中にはドッグフードだけでは十分にケアできないこともありますので、その時はシャンプーやスキンケア、あるいはサプリメントといったものを利用すると良いでしょう。
Q:トイプードルの食いつき良くするためにトッピングを与え続けても大丈夫ですか?
トッピングを与えることはお勧めできません。
確かにトッピングで食いつきが良くなるケースも多いのですが、もし食いつきの悪さが病気の影響であれば、それを見逃してしまう可能性があります。
さらにはトッピングのほとんどはドッグフードの栄養バランスを崩してしまいますので、長期的に与え続けると栄養的な問題が起こってしまう可能性があります。
ドッグフードの種類を変えてみるなどの対策で、様子を見ることをお勧めします。
また、どうしてもトッピングが必要な場合は、栄養学に長けた獣医師に相談しながら、上記のような問題が起きないように使うようにしましょう。