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シニア犬用ドッグフードの特徴と選び方

一般に動物は歳をとるにつれて、体に様々な変化が生じます。特に「シニア」と呼ばれる高齢期に入ると、徐々に体の機能が衰え始め、生活の質が低下したり、様々な病気にかかりやすくなります。

もちろん、その多くは治療を必要とするものですが、中には栄養バランスを整えることで、生活の質を改善させたり、病気の進行を遅らせることができるものもあります。そこで今回は、シニア期の犬とそのライフステージにあったドッグフードの選び方についてご説明いたします。

老犬になると生じるカラダの変化

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一般的に、動物は歳をとると、体に様々な衰えが生じます。

機能低下と病気と向き合う機会が増える

心臓や腎臓、関節などの各臓器の機能低下、あるいは消化や免疫といった体全体の機能低下、さらには基礎代謝量の低下などを認めるようになります。それらの機能低下から生じる病気だけでなく、歯周病やガンなどといった病気にもかかりやすくなるため、様々な病気とも向き合っていく機会が増えていきます。

病気に関しては、心臓の弁膜症である僧帽弁閉鎖不全症、慢性腎疾患(以前は慢性腎不全と呼ばれていました)、慢性関節炎など、完治が困難な病気も多く、うまく付き合っていかなければなりません。

シニア犬のドッグフード選びは重要

そういった中で栄養摂取の調整は非常に重要で、その病気にあったドッグフードを選んであげるだけで、生活の質を維持しながら寿命も伸ばせるケースもあるため、シニアでのドッグフード選びはとても大切なのです。

シニア犬用のドッグフードの特徴とは?

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シニア用のドッグフードはシニア犬に生じる特徴を考慮して設計されています。

特徴1.カロリーが制限

まずはカロリーの制限。シニア犬の多くは、基礎代謝量が落ちているため、若い時と同じようにカロリーを摂取していると、肥満症など重大なリスクを背負うことになります。そのため、シニア用のドッグフードの多くでカロリーが抑えられています。

特徴2.塩分が少なめに

さらに、心臓や腎臓の病気では、その多くで塩分の制限が有効だと考えられていますので、塩分(塩化ナトリウム)も制限されていることが多いです。

特徴3.タンパク質やリンの含有量が少なめ

慢性腎疾患では、たんぱく質やリンの摂取量を抑えることも大切ですので、シニア用のドッグフードではこれらの含有量が抑えられているものも多く販売されています。

特徴4.間接ケア用の成分配合

関節が弱くなることも多いため、関節の構成成分であるコンドロイチンやグルコサミンを強化し、少しでも関節機能の維持に役立てようとして作られているシニア用フードや、免疫力を維持させる目的で、アガリクスなど免疫調整作用のある成分を含んだものもあります。

シニア犬用ドッグフードの特徴は様々

これらの特徴は、すべてのシニアフードに備わっているわけではありません。それぞれのシニア用フードで特徴は異なりますから、必ずフードのラベルなどを確認して、あなたの犬にあったフードを購入するようにしてください。

シニア用ドッグフードの選び方

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現在与えている同一ブランドのシニア犬用を選ぶ

シニア犬のドッグフードを探している多くの方は、今現在使っている成犬用フードと同じシリーズのシニア用フードに切り替えることが多いようです。

同一シリーズであれば、同じ製法で作られていることがほとんどです。そのため、栄養組成がシニア用であったとしても、消化性などその他のフードの性質が似ているため、フードの切り替えによるトラブルが少なくなるかもしれません。

シニア犬用に配慮された他ブランドを選ぶ

同じシリーズのドッグフードでも、シニア用に切り替えたことで、涙焼けがひどくなったり、ウンチが臭くなるなど、明らかにフードが体に合っていないケースもあります。

その場合は他のメーカーのものに切り替えることで落ち着くこともあります。中には隠れた病気が原因で、体質に変化が生じ、涙やけやウンチの臭いなどが変わってしまっている可能性もありますので、注意が必要です。

ドッグフードにサプリメントを組み合わせる

同一ブランドにシニア用がない場合、療法食を使用している場合でもサプリメントを組み合わせることで対応できることもあります。サプリメントを併用する場合は動物病院に相談するようにしてください。

セミモイスト・ソフトタイプには注意が必要!?

また、ご注意いただきたいのが、たまに「歯が悪いから」ということで、軟らかい「セミモイストタイプ」や「ソフトタイプ」のドッグフードを与える方がいらっしゃいます。

これらのフードは確かに柔軟性はあるのですが、その分、水分保持量がドライフードよりも高く、腐りやすくなってしまいます。

そのため、防腐剤などの添加物が余計に使われていることが多く、個人的にはお勧めしていません。もし歯が悪くて、固いドライフードを食べづらそうにしている場合は、フードを調整するのではなく、きちんとお口の治療を受けることをお勧めします。

いずれにしても、シニア用をチョイスした後の犬の状態をきちんと観察することが重要で、できればかかりつけの動物病院で相談しながらより良いシニアフードを選んであげてください。

シニア犬用に切り替えるタイミング

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ドッグフードの年齢表示だけを参考にしない

一般的にシニア犬用ドッグフードは、切り替えのタイミングを年齢で表示しています。ほとんどが7歳以上で切り替えるような表示が多いと思います。中には超高齢犬用として、10歳以上と表示されたものもあります。

しかし、個人的には年齢だけでシニア用に切り替えるのは、少々無理があるのではないかと考えています。

人間でもそうですが、同じ年齢でも、代謝量や運動量、病気の罹患状況は十人十色です。つまり、年齢の割に若い犬では、7歳になったからといって、必ずフードを変更しなければならない、ということは一切ないのです。

しかしその一方で、様々な病気が見つかってから切り替えていては遅すぎます。

愛犬の状況を見て判断しよう

日頃からの犬の観察と、定期的な動物病院での健康診断の結果に基づいて判断してあげることが重要だと考えています。健康診断で明らかに異常所見が認められれば、たとえ症状がなくても、シニア用フードに切り替えることで、元気で健康な状態がより長く続くと考えられます。

さらには、日常生活の中で「いつもよりお散歩量が減ったな」とか「元気よく走り回ることがなくなってきた」「顔周りの毛が白くなってきた」などのというような状態が認められば、シニア用フードに切り替えるタイミングかもしれません(もちろん病気の初期症状の可能性もありますので、心配な場合は動物病院を受診し、状況を確認してから切り替えましょう)。

シニア用への切り替え方

シニア用フードへの切り替えに限らず、ドッグフードを別の種類に切り替えるときは、一気にすべての食事を新しいものに切り替えると、嘔吐や下痢などの消化器症状を引き起こすことがありますので注意が必要です。

現在のドッグフードに混ぜて少量づつ与えよう

ドッグフードを切り替えるときは、今まで食べていたドッグフードに少しずつ新しいフードを混ぜていくようにします。そして、徐々に新しいフードの割合を増やしてあげて、食べ具合やうんちの状態にもよりますが、およそ一週間ほどで完全に新しいフードに切り替えるようにしてください。

例えば、最初の2日は今のフードと新しいフードの割合を7:3くらいで様子を見ます。特に問題なければ、次の2日間で、5:5にし、さらに次の2日で今度は今のフードと新しいフードの割合を3:7にする、といった感じです。

食いつきが悪い時は少量のトッピング

その中で、どうしても食べたがらない、あるいは食いつきが悪いときは、少しトッピングをしてみるのもいいかもしれません。しかし、トッピングが多かったり、あるいはいつまでもトッピングを外せないでいると、せっかくシニア用に設計された栄養バランスが崩れてしまいますので、なるべくトッピングは切り替え期間だけ、少量で行うようにしてください。

どうしても合わない場合は別のドッグフードを

食いつきが悪い理由の中には、本能的にフードが体に合わないのを察知しているからかもしれません。そのときは、別のシニア用フードを試してあげましょう。そのため、フードを切り替えるときは、最初はなるべく少ない量のフードを購入するようにしてください。

愛犬にあった適正量をチェックしよう

さらには、フードの種類が変わると、消化吸収量が変化することもありますので、フードを切り替えてから2~3ヶ月は、体重と体型を必ずチェックし、適正な量を確認するようにしてください。

シニア犬の食事に関する注意点

シニアの食事は、シニア用フードを取り入れることのほかにも、いくつかポイントがあります。

1回の食事量を減らし食事回数を増やす

まずはシニアになると、消化機能が低下しますので、一度にたくさん食べると胃腸に負担がかかることがあります。ですので、一回の食事量を減らし、その分食事の回数を増やしてあげます。

もちろん、極端に増やす必要はないのですが、1日2回だった場合は、3回から4回に増やしてあげると良いでしょう。

十分にふやかして与えよう

また、食事をドライのまま食べさせるよりも、水分を含ませた方が消化性は高まりますので、より消化力をアップさせたい場合は、十分にふやかしてあげるようにしてください。

ただし、この時に早くふやけるからといって、熱湯を使ったり、電子レンジで強い熱をかけてしまうと、ドライフードの中の栄養分が壊れてしまうことがありますので注意が必要です。

食べやすい高さにフード皿を置こう

さらには、シニアでは関節や背骨の柔軟性が低下することがあります。その場合、食事の姿勢が辛くなることもありますので、頭を下げなくても食べることができるよう、台を置いて食器を上げてあげるなどの工夫が有効なこともあります。

まとめ

シニア犬は、様々な機能が衰えてきますし、また慢性的な病気を患うリスクが高くなります。その中で、少しでも健康的に過ごすために、食事に気をつけてあげることは非常に大切なことです。

一概に「何歳以上でシニア用フードに」と決めつけるのも無理があります。まずは犬の健康状態をきちんと把握し、その状態に合わせて、適切なドッグフードを選んであげるようにしましょう。

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